
日本芸術療法学会 研修セミナー2025が開催されました
2025年8月16日~17日の二日間、大妻女子大学千代田キャンパスにて「研修セミナー2025」が開催されました。
残暑の暑さが厳しいなかではありましたが、全国から集まった約50名の参加者とともに充実した学びの時間が築かれ、まさに実り豊かな二日間となりました。
各講師の先生方のご講義はどれも示唆に富み、サイコドラマや絵画療法の体験実習も相まって、参加者同士の交流も活発に行われました。芸術療法の可能性を改めて感じさせられる素晴らしい研修セミナーでした。
一日目の最後には懇親会も行われ、講師の先生方と直接お話して頂けただけでなく、参加者同士も気軽に交流を深めることができ、学びの場としてだけでなく人とのつながりを育む機会ともなりました。学びと交流が深まることで、会場全体があたたかな雰囲気に包まれていたのが印象的でした。
講義の内容として特に印象に残ったのは、アドバンストコースで取り上げられた「アロイーズの事例」です。彼女の作品に繰り返し現れる「青い目」や「密着した空間」、「男女の合一像」のモチーフを継列分析的に辿っていく過程は、非常に刺激的で、参加者同士で意見を交わしながら理解を深められたことも貴重な経験でした。
アロイーズの生涯や絵画作品を概観しながら、たとえそれが妄想的なものであったとしても、彼女が「絵の中では自分を生きることができた」という事実に感銘を受けました。やがて彼女が絵を描けなくなっていった経緯を学ぶ中で、芸術療法士が患者さんとどのような姿勢で向き合い続けるべきなのか、改めて考えさせられました。
振り返れば、二日間の学びと出会いがぎゅっと詰まった、大変意義深いセミナーでした。今回の研修を通じて、芸術療法の奥深さと、その臨床的な広がりを改めて実感することができました。この学びを今後の臨床や研究の場に活かしていきたいと思います。
研修委員会
